交通労連トラ部会、さらなる運賃アップ訴え
交通労連のトラック部会(織田正弘部会長)は16日、徳島市で中央委員会を開き、2026年度(25年8月~26年7月)の部会活動を報告するとともに、27年度(26年8月~27年7月)の活動方針を承認した。26年春闘では25年に続き前年を上回る賃金上昇を獲得できたものの「他産業に比べると金額面の格差縮小には至っていない」ことから、織田部会長はさらなる運賃アップの必要性を訴えた。(江藤和博)
8月28日時点の同部会の平均妥結額は単純で8260円(平均賃上げ率3・34%)、加重で1万493円(3・84%)となり、前年実績比では単純が0・04?減、加重では0・45?増となった。東日本大震災復興途上の13年春闘以降で最も高い平均妥結額だが、連合が7月3日に公表した中小労組の全業種平均額より2500円以上下回っており「妥結額の差は縮まってきているが年収格差の拡大が懸念される」状況だ。
織田氏は、財務省が9月1日に発表した26年4~6月期の法人企業統計で保険・金融を除く全産業の経常利益と内部留保(利益剰余金)が過去最高を記録したことを指摘し「顧客はもうけているのに、われわれ物流業界はもうかっていない。なぜ物流業界だけがしわ寄せを受けなければならないのか。適正運賃をもっと強くお願いしてもいい」と強調。また「(組合員の)処遇改善を進めるには自社の現在地を把握した上での労使交渉が重要」として、有価証券報告書に記載されている大手特別積合せ事業者の年間賃金を列挙し「ネットで公開されているので資料として役立ててほしい」とアドバイスした。
26年度は「組織拡大プラン2029」に取り組み、7労組が新規加盟したが、退職などがあり、7月31日時点の登録人数は3万1781人。27年度も引き続き同プランに力を入れ、登録人数3万5千人への回復を目指す。
27年度の活動方針では、副業と外国人ドライバーについて、これまでの反対の立場を維持しながら行政への要請活動をより現実的な路線に修正。過労運転防止や安全確保のため、厳格な労働時間管理が事業許可更新の選考基準となるよう要請していく。また、特定技能ドライバーによる運行が既に行われている現状などを考慮し「諸課題が発生した場合」を前提に、解決に向けた諸施策を要請していく。
最後は全員が「働かせ放題にNO! 働くルールに、私たちの声を」を書かれた紙を掲げ、シュプレヒコールを上げた。


三和建設、見学会で柔軟性PR
三和建設(森本尚孝社長、大阪市淀川区)は18日、同社が手がけた日新(峯茂樹社長、横浜市中区)の神戸西危険物倉庫(神戸市西区)の竣工に合わせて見学会を開催し、危険物保管に関する幅広いニーズに応える柔軟性をアピールした。
敷地面積3万1200平方㍍で、床面積1千平方㍍の平屋建て常温危険物倉庫4棟(うち1棟は移動ラックを備える)、1千平方㍍の冷凍・冷蔵危険物倉庫1棟、1200平方㍍の常温普通倉庫のほか、高圧ガス貯蔵所と危険物の屋外貯蔵所も備え、幅広いニーズに一気通貫で対応する。
トラックの自動運転輸送拠点として注目を集める神戸西インターチェンジ(西区)にほど近く、近畿一円へのアクセスに優れる。
特に扱いが難しい冷凍・冷蔵倉庫と移動ラック付き倉庫については、三和建設が地元消防と協議を重ねながら設計。必ずしも防爆仕様が必要でない場所にはあえて通常の製品を使用するなど、安全とコストの両面に配慮した拠点づくりに注力した。
見学会で、日新の河村龍一郎化学品・半導体営業部担当執行役員は「危険物の冷凍・冷蔵倉庫と屋外貯蔵所の設置は当社では初めての試み。半導体関連をはじめ、危険物の温度管理保管ニーズはさらに高まると考え、今回はその対応も重視した。今後は博多への危険物倉庫建設も計画している」と話した。(蓮尾輝)

プラモデル、フィギュアを手がけるBANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ、榊原博社長、東京都港区)は16日、プラモデル生産工場「バンダイホビーセンター大阪」を堺市堺区に新設し、11月から稼働させる、と発表した。生産体制の安定化に加え、西日本の輸出港などを活用した物流の効率化を図るため、輸送の利便性に優れる大阪に立地を決めた。同社が西日本エリアにプラモデル生産工場を設けるのは初めて。
三井不動産のMFLP堺の1階B区画に入居。延べ床面積は3300平方㍍で、一つの金型に四つの色、四つの異なる素材を同時に成形できる同社オリジナルの多色成形機7台を導入する。
静岡市葵区のバンダイホビーセンターと、その近接地に25年に建設したBHCPDⅡ(バンダイホビーセンタープラモデザインインダストリアルインスティチュート)を中心に、プラモデルの生産体制強化を進めている。BHCPDⅡは8月に本格稼働した。
バンダイスピリッツは「今後は大阪を含む各拠点で連携し、商品供給を支えていく」としている。(安藤泉)
政治・行政
団体
物流企業
荷主
テック・サービス
インフラ
人材
調査・統計
その他
物流ニッポンからのお知らせ
-
生成AI(人工知能)を社内業務で利用してきましたが、今後は記事の作成、新聞の制作などの報道領域でも活用します。ただし、AIは急速に発達する中、誤った情報を取り込んだり、著作権を侵害したりすることが確認され、一部で事件になり、社会問題化しています。このため、当面は定型的業務での限定的な利用にとどめます。
公開情報の活用は、AIの得意分野です。こうした部分ではAIを使って効率化し、記者は人にしかできない業務を行います。 公正中立で正確に伝え、読者から信頼を得ることは、物流ニッポン新聞社にとって最も重要です。AIの活用に当たっては、公開情報を基本として、記者が取材の中で取得した秘匿情報は使用しません。また、AIで整理した情報は、人の目による編集作業でチェックします。
AIがいくら進化しても、現場に行き、取材先や読者との信頼関係に基づいて情報を取得し、文章を通して伝えることは、人にしかできません。独自の視点を磨き、責任を持って報道していきます。 -
このたび、物流ニッポンのホームページをリニューアル公開いたしました。
これまで2つに分かれていたホームページを1つに統合し、より分かりやすく、情報を探しやすい構成へと刷新しております。
また、紙面に掲載している記事を閲覧いただける数が大幅に増えました。
今後も利便性の向上と情報発信の充実に努めてまいりますので、ぜひご覧ください。