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エアウィーヴ、ヤマト拠点にセンター開設

寝具メーカーのエアウィーヴ(高岡本州会長兼社長、東京都千代田区)は、ヤマト運輸(阿波誠一社長、中央区)の郡山ロジスティクスソリューションセンター(郡山LSC、福島県郡山市)に東日本配送センターを開設し、3日から稼働している。東日本エリアの体制を拡充し、物流効率化の向上を図るとともに、自社拠点の生産性向上につなげる。23日、エアウィーヴ福島工場とヤマト郡山LSCのメディア向けのツアーを実施した。
東西2拠点運用によるサプライチェーン(供給網)の最適化を図る。これまで専用の物流倉庫は西日本倉庫のみで、東日本では三つの倉庫から輸配送を行っていたが、今回三つの倉庫の保管・出荷業務を東日本配送センターに統合した。顧客向け配送、部材の供給、製品の集約保管など多機能な拠点としての役割を担う。東北自動車道と磐越自動車道が交差する交通の要衝に位置し、福島工場から70㌔、東京まで250㌔とアクセスに優れる。
郡山LSCは、全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能を統合した物流ソリューションを提供する施設で、コントラクト・ロジスティクス事業として、ヤマトグループの経営資源を組み合わせ、サプライチェーン全体の最適化を支援する。
生産業務に加えて発送業務をしていたエアウィーヴ福島工場は、生産業務のみに専念できる環境が整った。物流面でも、関東以北では顧客により近い拠点からの出荷が可能になり、リードタイムの短縮に貢献。また、長距離輸送や複雑な輸送経路を改善し、物流コストの低減につなげる。
エアウィーヴでは、宅配便を利用した画期的な配送システムを構築している。一般的な寝具は大型家具としての扱いとなり、配送料が高く時間指定できず、また受け取りに立ち合いが必要で搬入が難しい場合もある。同社は2017年からマットレスの中材を3分割して製品を製造。段ボール2箱で発送できるようにした。これにより、宅配便で配送することで安価となり、時間指定できる上に、受け取り時の立ち会いも不要となる。配送のしやすさを目的に3分割したマットレスだったが、使用する面によって固さを調節できる仕組みを開発し、より快適な睡眠を実現した。
郡山LSCは、太陽光発電設備や蓄電池を備え、施設の商品電力を再生エネルギー由来で賄うなど、環境に配慮した設備が導入されている。郡山LSCのある物流施設集積パーク、福島郡山LLタウンでは、プロロジス(山田御酒会長兼CEO=最高経営責任者、千代田区)と、郡山市、ヤマト、NTT東日本(澁谷直樹社長、新宿区)、フクダ・アンド・パートナーズ(福田哲也社長、中央区)の各者が災害時の被害者支援等に関する協定を結んでおり、エアウィーヴでも緊急時の寝具の提供などに協力する考え。(稲井日菜子)

重電機器などの製造を手がける明電舎は、サプライチェーン(供給網)全体を通じた物流改革に取り組んでいる。社内の縦割り構造による生産性の低下を解消するために立ち上げたプロジェクトの中で、出荷計画から製品の運送計画までのデータ連携がうまくいっていないといった課題が判明。こうした一連の情報・データを一元的に管理できるシステム基盤の構築を進め、部門間連携の強化を図っている。(加藤紀之介)
受注から調達、生産、現場への搬入、製品の保守・運用といったサプライチェーンの一連の流れで、以前は部門ごとに異なる業務プロセスやシステムを利用していたため生産性が上がらず、社内での連携の不備が課題だった。中でも、川下の物流業務については、工場から物流部門に運搬物の重量といった必要なデータが届かず、ことあるごとに協力会社から明電舎へ問い合わせが入るなど、情報の伝達がうまくいっていなかった。
物流を含め、こうした部門間の壁をなくし、業務効率の向上、連携強化を図るため、2021年度から「MEIDEN業務改革活動」を開始。業務プロセスの改革に乗り出し、全社的な情報・データの共有を可能にする基盤が必要だと考え、既存の生産管理システムをベースにしたプロジェクト管理システム「プロすけ」を開発した。他社サービスともAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携ができる仕様にすることで、企業間連携も可能にしている。
システムの開発を経て、現在は各業務の平準化が進んでいる。進藤勝昭・業務改革推進部長は「物流課題は荷主の代表部門から、物流を担う部門だけのものだと認識されているが、会社全体の仕組みづくりが重要だ。部門間の連携の不備を物流だけの課題として捉えるだけではなく、会社の仕組みづくりに落とし込む必要がある」と語る。
今後は物流の一層の効率化に取り組む。現状では、同じ降ろし地の荷物が各拠点から個別の運送会社を通して運ばれている。これを解決するため、中継地点をつくることで各運送会社の荷物を集約し、効率を上げられるよう協議を進めている。
このほか、運送会社、ベンダーとの3社協業で運送管理システムの開発を進めており、26年度中の本格運用を目指す。また、物流での知見を得るため、25年7月、テクノロジーを活用して物流改善を目指す団体、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC、小島薫理事長)に参画。途上にある物流改善に向けた動きを加速させる。
進藤氏は「今までは『モノづくり力』だけをアピールしてきたが、これにはモノを運ぶということも含まれる。そこまで寄り添った会社としてアピールしたい」と話している。

岡山スイキュウ(片山順二社長、岡山市南区)のBTS(特定企業入居型)型の物流センターが津山市で稼働した。社員2人を配属して住宅設備メーカーの入出庫・仕分け作業を行っているが、9月をメドにここに津山営業所を開設して車両を配置。岡山県北では同社初の実運送の拠点となる。(江藤和博)
物流センターは、生コンクリート製品の製造販売などを手がける大嶽名古屋(杉田孝宏社長、名古屋市中区)が津山中核工業団地に建設。岡山スイキュウが入居して1日から稼働している。住宅設備メーカーの自社製品や関連製品を扱うTC(通過型センター)で、高床式で両面にプラットホームを備えている。平屋建てで床面積は3360平方㍍。
同社はこれまで、近隣にある住宅設備メーカーの工場に社員12人を派遣して入出庫や仕分け作業を行ってきたが、作業スペースが手狭なことなどからメーカーに新物流センターを提案。BTS型で初期投資額を抑えることで実現した。
新物流センターは冷暖房設備やシーリングファンを導入するとともに、休憩室を広めにしており、快適な職場環境が実現。残り10人の社員も業務の進ちょくを見ながら移っていく。
車両は当面5台配置するが、将来は20台程度まで増車する。また、敷地が1万5300平方㍍と広いことからトレーラのスイッチ輸送の拠点として活用し、共同配送を推進して新規荷主を開拓する。
萱野英一取締役執行役員は「県北は県南以上に人手不足が深刻だが、物流で困っている荷主も多く、開拓の余地はある。当社には県南の輸送ルートはあるが、県北でも確立できれば山陰地区もより細かくカバーできるようになる」と期待する。また、大規模な自然災害などが発生した場合は「荷主のBCP(事業継続計画)を支援するバックヤードの機能も果たしたい」としている。
また、1日には千葉営業所(千葉県八千代市)も営業を開始した。主要取引先の大手メーカーが近隣に新工場を建設し、27年春から操業を開始するのに合わせて開設したもので、仕分け・出荷業務や輸配送業務の受託に向けた提案を進める。
事務所と駐車場は賃借で、パートナー企業と連携して当面は量販店向け配送業務を展開。車両は5台からスタートし、1年後に30台規模まで増車する。

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