タカラ倉庫、KGLへリフト運転者を派遣
キリングループロジスティクス(KGL、小林信弥社長、東京都中野区)とタカラ倉庫運輸サービス(渡邊慎也社長、神奈川県海老名市)は、飲料繁忙期にタカラ倉庫のフォークリフトオペレーターをキリングループの倉庫に派遣する取り組みを6月から進めている。人手不足が深刻化する中、主力貨物の繁閑時期が異なる両社が連携して人的資源を有効活用する。(吉田英行)
人材派遣免許を保有するタカラ倉庫が、フォークリフト資格を持ち庫内作業の技術を有する自社社員を、KGL子会社のケーエルサービス東日本(佐竹高志社長、東京都江東区)の湘南営業所(海老名市)に派遣。キリンビバレッジ海老名物流センター(同)で飲料物流の現場業務を支援している。
KGLが手掛ける飲料は夏季に物量が増加し、人手が必要になる。一方、タカラ倉庫が主力業務とするタイヤ保管は、春と秋のタイヤ交換時期に入出庫が増えるが、夏季は交換需要がほとんどなく荷役作業は少なくなる。こうした取り扱い貨物の繁閑時期の差を生かし、両社が連携して、ノウハウを持つ人材を物流現場に安定的に送り込む仕組みを整えた。
キリンビバレッジ海老名物流センターは、タカラ倉庫の中核物流拠点の厚木センター(厚木市)に近く、通勤もしやすいことから派遣を決めた。
飲料とタイヤは繁閑時期に差がある一方、タイヤには特有の臭いがあるため、共同保管・輸送が困難とされてきた。こうした制約を踏まえ、共同保管ではなくフォークリフトオペレーターの派遣による人材の有効活用という新たな協働モデル構築に至った。
KGLでは「今回の取り組みは初期施策。取り組みを通じて得られた知見を生かし、今後も業界の枠を超えた連携を進めることで、物流分野の課題解決に貢献していく」としている。
タカラ倉庫の渡邊社長は「物量の波動対応が長年の課題だった。ノウハウを持つ当社の正社員を派遣するため技術力は高く、現場で活躍できる人材と自負している。今回をきっかけに協業をさらに広げたい」と意欲をみせている。


両備TC、美術品輸送に進出
両備ホールディングス(小嶋光信代表取締役CEO=最高経営責任者、岡山市北区)の両備トランスポートカンパニー(荒木一守カンパニー長兼トランスポートフェリーユニット長、中区)は、美術品輸送に進出する。既に同じ両備HDで岡山桃太郎空港の地上業務などを行う両備スカイサービスカンパニー(槙尾恵カンパニー長、北区)と連携し、夢二郷土美術館(中区)の絵画など130点を沖縄県での展示会に輸送した。物流の経営資源を生かしながら専門ノウハウを蓄積することで、新しいビジネスチャンスを開拓する。
両備グループの両備文化振興財団(小嶋理事長)が運営する夢二郷土美術館は、岡山県出身の画家・詩人の竹久夢二の肉筆画や版画、スケッチなど3千点を収蔵・展示する。県外で開催される展示会などに作品を提供することも多いが、物流作業はこれまで大手物流会社に全面的に委託してきた。しかし、両備グループには陸海空の輸送手段があることから、グループ会社が連携して新規事業に挑戦することにした。
沖縄県の展示会は、浦添市美術館(浦添市)が夢二生誕140年を記念して4月14日から5月17日まで開催し、トーキョー・リョービ(小嶋由美子社長、岡山市中区)が企画に協力した。
両備TCのスタッフは、輸送前に3、4日かけて夢二郷土美術館の学芸員から梱包方法など専門的な知識を学び、万が一の事故に備えてトーキョー・リョービを通じて損害保険を契約。輸送当日は荒木カンパニー長を含めた約10人が荷室を定温・定湿度に保つ4㌧トラックに作品を慎重に積み込み、伊丹空港(大阪府豊中市)まで輸送。その後、両備スカイサービスカンパニーがANA(全日本空輸)の協力を得て那覇空港まで空輸し、現地では両備TCのスタッフが美術館までトラックで輸送して搬入し、一連の作業をトラブルなく終えた。
荒木氏は「われわれ物流部門はこれまでBtoB(企業間)が中心で、一般の人には事業内容があまり知られていなかった。求人活動の一環としてもっと知ってもらう必要がある」として、トラックへの積み込み作業の模様を動画投稿サイト「ユーチューブ」、動画共有アプリ「ティックトック」で公開している。
今後の展望について、荒木氏は「岡山県には夢二郷土美術館以外にも美術館は多い。専門的なノウハウを蓄積することで新たな需要を取り込んでいきたい」と意欲を示している。(江藤和博)

中央日土地とCRE、兵庫・明石に物流施設
中央日本土地建物グループ(三宅潔社長、東京都千代田区)は15日、子会社の中央日本土地建物(同)が、兵庫県明石市で開発を進めている物流施設「ロジウィズ・ロジスクエア明石(仮称)」を6月に着工した、と発表した。シーアールイー(CRE、亀山忠秀社長兼COO=最高執行責任者、港区)との共同事業で、2027年8月の竣工を予定している。
敷地面積4万平方㍍、鉄骨造り平屋建ての10棟で、延べ床面積は1万9200平方㍍のBTS(特定企業入居)型。
国道2号に面し、第二神明道路・大久保インターチェンジ(IC)まで4㌔、明石西ICまで6㌔と近隣配送から広域配送まで対応できる。JR神戸線・大久保駅から1㌔と従業員の通勤利便性にも優れている。
また、大型トラック8台分の待機スペースを計画。倉庫部分は床荷重が1平方㍍当たり1・5㌧、有効高さ5・5㍍以上を基本スペックとしている。平屋建ての特性を生かした柱の少ない構造とすることで、効率的な庫内レイアウトと柔軟なオペレーションができる。(安藤泉)
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このたび、物流ニッポンのホームページをリニューアル公開いたしました。
これまで2つに分かれていたホームページを1つに統合し、より分かりやすく、情報を探しやすい構成へと刷新しております。
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今後も利便性の向上と情報発信の充実に努めてまいりますので、ぜひご覧ください。 -
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