エクシーク、茨城・境に拠点
フルフィルメントのEC(電子商取引)物流を手がけるエクシーク(猪田恵介社長、東京都港区)は1日、茨城県境町で化粧品や医薬部外品に特化した物流拠点「境古河フルフィルメントセンターⅠ」を正式稼働させた、と発表した。先行して実施した3カ月間の試行運用期間で、複数企業と契約を既に締結している。
延べ床面積11万3千平方㍍、圏央道・境古河インターチェンジ(IC)から2・3㌔に立地。国道354号や新4号国道に直結し、東日本全域をはじめ首都圏主要都市へのアクセスに優れる。高速道路の事故や渋滞時にも複数の一般道へう回できるルートを確保しており、配送の確実性を向上させた。
化粧品製造業許可や医薬部外品製造業許可を活用し、海外輸入商品の日本語ラベル貼り替えやセット組み、仕掛品の保管といった製造許可が必要な流通加工業務を一気通貫で対応できる体制を構築した。
アクセス面以外にも、境町が進める移住促進や子育て支援策により若い現役世代の流入が続いていることから、労働力不足に対して持続的な人材確保が見込める点を建設地の選定理由に挙げている。(木村玲哉)


生興運送、使用済み食品容器を回収
生興運送(西村太延社長、岡山県井原市)は1日、食品容器製造・販売のシーピー化成(三宅慎太郎社長、同市)など瀬戸内地域の企業が中心になって推進する「瀬戸内資源循環プロジェクト(PJ)」の参画企業として、使用済み食品容器の回収など静脈物流に乗り出す、と発表した。(江藤和博)
同PJは、生興運送やシーピー化成のほか、スーパーマーケットのフジ(山口普社長、広島市南区)、廃棄物処理・リサイクル業のオガワエコノス(小川勲社長、府中市)、廃プラスチックのケミカルリサイクルや油化装置の製造・販売を行うCFP(福田奈美絵社長、福山市)、衣料繊維や産業資材などのメーカー、TAフロンティア(鎌田進社長、大阪市北区)、太陽石油(山本堯大社長、東京都千代田区)、旭化成、ポリスチレン樹脂製造販売のPSジャパン(顕谷一平社長、文京区)が参画。
スーパーの店頭で回収した使用済みプラスチック食品容器をケミカルリサイクルにより再資源化し、再び食品容器として活用する水平リサイクルの実現を目指している。
このうちオガワエコノスが9月28日、福山市に資源循環ループを成立させる中核拠点「ソーティングマテリアルセンター」を竣工させた。使用済み食品容器を高度選別し、ケミカルリサイクル工程へ接続するための前処理を行う施設で、これまで水平リサイクルが困難とされてきた色柄付き発泡容器(PSP)や透明容器(OPS)を含む多様な使用済み食品容器を選別・加工。このため、ケミカルリサイクル工程への接続に適した原料として供給することが可能になった。
また、フジが使用済み容器の店頭回収を9月から岡山、島根、鳥取の各県の店舗で開始。10月からは香川、徳島、高知の各県の店舗にも広げる。これにより回収、選別・前処理、ケミカルリサイクル、石油精製、石油化学、樹脂製造、食品容器製造までを一貫してつなぐ資源循環サプライチェーン(供給網)を社会実装する基盤が整った。
生興運送は、フジの店舗で回収された使用済み食品容器を回収するとともに、オガワエコノスで選別・加工された回収物をCFPへ輸送する。各工程を安定的、継続的につなぐ物流体制を構築し「回収エリアや店舗の拡大に対応しながら、持続可能な資源循環サプライチェーンの実現を物流面から支える」としている。
PJでは今後、参画企業や回収対象の店舗や容器を拡大するとともに、自治体との連携強化やケミカルリサイクル製品の市場展開を通じて瀬戸内エリア全域で資源循環モデルの確立を目指す。また、経済合理性を検証しながら持続可能な事業モデルへと発展させ、将来的には他地域へ展開することも視野に入れる。

ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は1日、北海道奥尻島で公共ライドシェア(自家用有償旅客輸送)を活用した同社のセールスドライバー(SD)による路線バスの運行を開始した、と発表した。
持続可能な移動手段の確保と多様な移動ニーズに柔軟に対応できる運行体制の構築を目指すもので、奥尻町から受託し、町有バスの一部路線で実施。運行期間は10月1日~2027年3月31日で、フェリーターミナル―奥尻空港(南部線)、同空港―神威脇温泉(西海岸線)の2ルートで1日計7便を運行する。
一方、25年8月から同社の集配用ワゴン車を利用し、無償で実証運行を行ってきた客貨混載型の公共ライドシェア「島のりあい」については、26年10月1日から有償での実証運行に移行。配車システムによる予約方法を追加する。
運賃は距離制で初乗り700円。乗車定員は4人で運行エリアは島内全域。運行時間帯は午前6時~午後11時で、同社のドライバーが運転するのは午前8時~午後6時30分となっている。(田中信也)
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