つばさHD「物流ボードゲーム」、インターン学生が制作

物流企業
プレーヤーが配車係となり、チームで協力して指定日までに荷物を届ける構成(8月28日、つばさHD提供)
プレーヤーが配車係となり、チームで協力して指定日までに荷物を届ける構成(8月28日、つばさHD提供)

つばさホールディングス(猪股浩行社長、東京都立川市)は「物流ボードゲーム」を制作した。インターンシップの参加学生が企画・制作したもので、8月28日に発表会を開き、社員にお披露目。就職活動を迎える学生や業界未経験者に物流業界の仕組みや魅力を伝える内容で、今後、採用活動や新入社員研修、業界理解を深めるためのイベントなどで広く活用するほか、将来的には外部展開や商品化も視野に入れている。
 プレーヤーが配車係となり、チームで協力して指定日までに荷物を届ける全10ラウンド構成のシミュレーションゲーム。「2024年問題」をはじめとする労働時間規制、トラックによる性能差、輸送制限などを忠実に反映した。限られた時間の中で最適な配車計画を立てるチームワークが試されるほか、労働時間超過のペナルティーや配送遅延によるゲームオーバーも要素として盛り込まれている。
 また、プレーヤーごとに異なる役割や目標を「個人ミッション」として与えることで、単なる学習教材にとどまらない純粋なボードゲームとしての「やりごたえ」を追求した。
 物流業界は24年問題をはじめとする労働時間規制やドライバー不足といった構造的課題に直面。社会インフラとして不可欠な産業であるにもかかわらず、就職活動前の学生にとって業務内容や業界の仕組みをイメージしづらいことが課題となっていた。
 6~8月に実施した26年のインターンシッププログラムでは、過去にボードゲームの制作経験があり、日常的にプレーしている学生の強みに着目。「個人の『好き』や経験を活(い)かしたアウトプット」をテーマに設定し、学生自身の熱量と柔軟な発想を物流のリアルな課題と結び付ける形で、ボードゲームの開発・発表に至った。
 インターン生たちは、複雑な物流の仕組みをユーザーにいかに分かりやすく伝えるか、何度もテストプレイを行い、ルールをブラッシュアップ。遊びながら自然と「適正な休憩時間の確保」「配送効率の重要性」を理解できるバランスを磨き上げていける設計とした。
 同社は「今後も若い世代の自由なアイデアを積極的に取り入れ、持続可能な物流業界の発展と魅力的な情報発信に貢献していく」としている。(田中信也)