運送業界の事業者数が増え、飽和状態にあることは多くの経営者が何年も前から指摘し、実感を持っているところだろう。 物流2法の制定された1990年に4万72社だったのが、直近(2024年)では6万2383社に膨れ上がっている。
運賃を上げずに売り上げを増やすには、他社の業務を安値で奪うゼロサムゲームに陥るか、M&A(合併・買収)しかない。 経営者団体であるトラック協会の役割を考えるなら、このM&Aの斡旋こそ求められる仕事なのかもしれない。 30年以上、中小運送事業者の大半は愚直に、ゼロサムゲームという完全競争を続けてきた。 コスト削減どころか、個人償却制まで導入してドライバーの人件費を落とした。