【ちょっといっぷく】湯浅コンサルティングコンサルタント内田 明美子氏、AIを味方につける

2025年は生成AI(人工知能)元年とされる。AIには大きく分けて「認識系」「予測系」「生成系」があり、昨年ブレイクした生成系は「与えられたデータから、テキスト、画像などを高精度で生成するもの」を指す。
 AIはこれまでも、私たちが意識しないところで活用されてきた。物流ロボットが精緻(せいち)な動きをしたり、配車システム・需要予測の精度や使い勝手が向上したりといった場面で、AIは大いに活躍している。しかし昨年の「事件」は、専門家しか使えなかったAIが、一気に一般スマホユーザーレベルに降りてきたことだ。
 筆者もChatGPTに資料収集を頼んで、出てきたレポートを見た際の衝撃は忘れられない。的確な情報整理、分かりやすい説明、作表・作画。自分の業務スキルの価値が、いったん全否定されたように感じた。こんなものが自動生成されるなら、自分には何が残るのだろう?
 ある意味、自らのスキルの本質は何かと問われているのだと思う。情報を吟味して最も伝えるべきことを絞り込むこと、因果関係を思考して本当の原因をシンプルに明らかにすること。自分の思考をAIに伝える能力と、AIの誤りに気付いて正す能力も磨く必要があるだろう。更に、原稿の締め切りを守る能力。こればかりは自己管理が欠かせない。
 26年の課題は、個人レベルで体感したAIの威力を組織的に業務に生かしていくことだとされる。新たな社会課題解決の一助となるべく、AIを味方につけて頑張っていきたい。今年もどうぞよろしくお願いいたします。