またやって来た。鼻水とくしゃみが止まらず、目もかゆくなるあの国民病「花粉症」のシーズンが。
げに恐ろしい不治の病にかかったことを自覚したのが高校生の頃。自慢ではないが、昭和、平成、令和にまたがる40年のキャリアを誇るベテランだ。
さまざまな対策を試してはみたが、効果は限定的。なので、病院の処方薬だけは毎年服用するが、あとは「やまない雨はない」とばかり、症状のピークが過ぎ去るのを待つ、無我の境地に達した。
それ故に「数年前からひどくて」と話す人には「まだけつが青いな」とほくそ笑み、あらゆる対策を試していると聞くと「オタオタしやがって」と、意味もなく先輩面をしている。もちろん心の中でだが。
自覚したのは40年前だが、もっと前から症状があったような気もする。ただ、その頃は花粉症という病名や存在自体が知られていなかった。
西武ライオンズに在籍していた田淵幸一選手が花粉症の存在を知らしめたとする説がある。確かに田淵氏が春のキャンプ前に花粉症で入院したとの報道に接して、「そんな病気があるのか」と思った記憶がある。ここは、希代のホームランアーチストに敬意を表して「田淵症」と改称してみたらどうだろうか。(田中信也)