先日、瀬戸内海のミカンの産地に行った。今年はかんきつ類が収穫し切れないほどの豊作だと聞いた。搾汁(さくじゅう)する工場が対応できず、2カ月待ちの状況で、原料を運ぶトラックも不足しており冷蔵庫も満杯で広島に運ぶしかない状況である。人手不足の影響で収穫できず、そのまま腐らせてしまうところもあるという。
そんな中でも豊作への対策として、ミカン農家では、毎年安定した収穫と品質向上を目指し、さまざまな対策を行っている。多すぎるつぼみや実を取り除くことで、残った実の成長を促し、大きさや味のバランスを整え、不要な枝を切り落とすことで、木全体の栄養状態を管理し、翌年の実がなる枝を育てる。
また、木の生育に適した土壌環境を維持することが重要で、地面に特殊なシートを敷くことで、雨の影響を調整し、糖度の高いミカン栽培に役立てる。高気温となる夏場は水やりを調整し、木のストレスを軽減する。来年は裏作の年となることが必至だが、こういった努力をして備えをされている農家の方々に頭が下がる思いだ。
何事も成り行き任せではダメということだ。物流業界でも量が多ければ良いと言うものではなく、適量がある。
量が多いと倉庫に入り切れず、結果、外部倉庫を借りることになり、新たにトラックを高値で傭車せざるを得なくなる。量が少ないと倉庫に空きスペースができトラックが余ってしまう。荷主の方々とよく連携して最適な物流を考えなければ、これから先も物流費を抑制することはできないのだ。