4月から、改正物流効率化法による「物流統括管理者(CLO)」の届け出が始まる。各所で、CLOの養成や交流の場が提供されている。
日本ロジスティクスシステム協会の物流統括管理者連携推進会議(J-CLOP)、フィジカルインターネットセンターのCLO協議会が始動した。行政も「CLOフォーラム」を開催し、「CLO取り組み事例集~物流改革の実践と成果」を公表。これからが楽しみだが、初動で焦点がブレているような違和感が否めない。
物流統括管理者は「運べない危機」に対応する荷主の責任者であり「荷待ち・荷役の削減と積載効率の向上」という具体的な宿題がある。いずれも現場での閉じた改善では効果が薄く、リードタイムを延ばしてもらう、繁忙日への集中をならす、パレット化するといった、周囲と連携した取り組みが求められる。「運べなければ売り上げが立たなくなる」という経営に直結する課題認識と危機感を、全社で共有する必要がある。
以上が物流統括管理者の役割である。期待されるのは、周囲を巻き込んだ地道で継続的な物流改善だ。実現すれば、物流は今より確実に良くなると思う。
しかし、ノイズが多い。全体最適化とか、企業価値向上とか、問題意識を拡散させる言葉が躍る。物流が注目されるこの機会に地位を上げようという声もあるが、いかがなものか。ドライバーの処遇改善は別問題として、荷主内なら縁の下の力持ちとして持続責任を全うするほうが物流らしくていいじゃないか。日々、そんな思いをかみしめている。