【ちょっといっぷく】神奈川大学名誉教授 齊藤 実氏、就職活動が真っ盛り

大学生の就職活動が真っ盛りだ。最近の就活は早く、3年の夏休みから始まっている。学生たちは夏の間にいくつもの企業のインターンシップに参加し、そこから本格的な就職活動へと進む。企業側も早期選考を進めているため、年明けごろには面接を終え、既に内定を手にしている学生も少なくない。
 大学の私のゼミでは、物流をテーマに勉強している。そのため学生たちは、自然と物流企業に関心を持ち、応募先として選ぶことが多い。ゼミのOB・OGが物流企業に数多く就職していることもあり、学生たちにとっては物流企業が身近なものになっているようだ。
 学生は物流業だけに絞っているわけではなく、メーカーやIT企業などいろいろな業種にも挑戦する。しかし結果として、物流企業から内定を得るケースが比較的多い。企業側が、大学で物流を専門的に学んできた学生を高く評価してくれているからだ。学生の側も、比較的早い段階で内定を得られる物流企業を、進路として選ぶことになる。
 ある学生からこんな話を聞いた。物流企業の最終面接で、社長に対しゼミで物流を勉強しているとアピールしたところ、物流とロジスティクスはどう違うかと質問されたという。学生に物流の専門的な質問を投げかけるとは、鋭い社長だ。
 もっとも、その学生は予想外の問いにしどろもどろになり、うまく答えられなかったらしい。それでも内定を得て、その会社に就職した。現場で忙しく働きながら、きっとより先進的なロジスティクスを実践していることだろう。