【ちょっといっぷく】キユーソー流通システム 元取締役会長 西尾 秀明氏、熊本地震から早10年

今「コンビニ離れ」が加速している。若者がコンビニエンスストアに行かない理由は「コスパの悪さ」だ。おにぎりや弁当などが1・5倍近く値上がりし、さらに内容量を減らすなどの「ステルス値上げ」への不信感がある。小型スーパーマーケットの台頭や食料品や総菜までも扱うドラッグストアの存在により、コンビニの価格的な優位性はなくなった。
 コンビニは、都市部では即配拠点として、地方では移動販売や行政サービスの窓口として、役割を二極化させ、単なる小売業から「生活支援拠点」になるのが生き残りの条件となると思う。
 さて、熊本地震から今日でちょうど10年だ。
 2016年4月14日の夜と、28時間後の16日深夜に震度7の大きな地震が2度続けて熊本地方を襲った。それは初めて前震、本震と呼ばれた。
 台風や大雨、大雪といった自然災害は、今の気象技術で精度の高い予測ができるが、地震は突然訪れるから厄介だ。その都度「人は自然の猛威の前では無力だ」と思い知らされる。物流業界においても大変な状況となる。
 最近、この災害同様に怖いのがシステムトラブルだ。災害の場合は同業他社も同じ状況だが、システムトラブルは自社だけの問題となる。災害のたびにたくさんの人員の体力、気力で乗り切ってきたが、システムトラブルだけは屈強なメンバーが集まっても何ともならない。
 防災対策と同様に、サイバーセキュリティー対策も経費を惜しまず強化しなければならない時代である。