元ブルーカラーのモノ書きとして、昨今の石油危機をどう書くべきか。書籍の原稿の締め切りで朝から晩までコワーキングスペースに閉じこもりながら、1カ月悩み、物流業界はもちろん、各産業関係者へじっくり取材した。
延びに延びたスケジュールのせいかおかげか、書籍の原稿にも本件について書ける。いや、書けてしまう。もとより、書かねばならない。今回の書籍のテーマは「ブルーカラー」。刻一刻と状況が変化するこの手の社会情勢ネタは足が早いため、本という紙媒体にどう入れ込むべきか悩む。
アメリカがイランを攻撃した直後から「ホルムズ海峡封鎖で第三次オイルショックがあるかも」とジャーナリスト仲間と冗談混じりに連想ゲームなんかしていたが、まさか現実に、しかもこれほど長引くと思っていなかった。
物流への影響は必至。実際、SNSには現場の状況を伝える投稿があふれる。一方、自動車製造にいた身としては、自動車産業も気にかかる。3万点の部品一つでも欠ければ製品にならない中、プラスチック、ゴム、塗料など、ナフサがなければ作れないものばかり。調達、製造、走行に油が必要な業界であり、就業人口560万人への影響は計り知れない。
建設業への打撃も大きい。アスファルトやコンクリートは重油を使う。震災などの有事に復旧工事もままならない。
基盤産業である物流は、「2024年問題」対策で疲弊している。日常を支えなければならない使命が重い。次のいっぷくまでに、状況が良くなっているといいが。