【ちょっといっぷく】キユーソー流通システム元取締役会長 西尾 秀明氏、一人一人が火の用心

ホルムズ海峡封鎖で、われわれの燃料だけでなく、ありとあらゆるものに石油製品が使用されていることを改めて認識させられた。当然、包装資材を使う食品の値上げにもつながる。まさに戦争災害である。多くの食料を輸入に頼っている日本は、もっと食料自給率を本気で上げていく対策を講じないとますます厳しい状況に追い込まれる。
 国の政策とともに、日本人がもっと食物を作り、食品ロスをなくす意識が大事だ。
 災害にもいろいろな種類があるが、近年では大規模な山火事が大変多く発生している。先月の岩手県大槌町の火災においては、東日本大震災の津波で家を流された方々が、やっと山の手に新たに家を建てたところにこの火災で、どこに住んでいいものか大変な思いをされている。
 山火事は、鎮火後も二次災害のリスクがある。木がなくなることで、土砂崩れのリスクが高まり、さらには山から十分な栄養分が流れなくなり、いろいろな生物の生態系に大きな影響を及ぼすことになる。近年、地球の温暖化がますます進み、平年に比べ気温が上昇しているのは周知の通りだが、山火事が起こると、二酸化炭素の濃度が上昇し、地球温暖化の進行につながる。そうなると極端な乾燥が拡大する。そしてまた山火事の要因となる。まさに負の連鎖である。
 大規模な火災が起こると森林の再生には20年から50年ほどかかる。山火事の最初のきっかけは、人為的なものがほとんどだ。
 当たり前の話だが一人一人が日常的に火の扱いに注意することが非常に大切である。