【ちょっといっぷく】元国土交通事務次官 藤井直樹氏、トップから積極発信

日産自動車のイバン・エスピノーサ社長の訪問を受けた。日産の現状と改革プランを各方面に説明し、理解を求めるための行脚を続けておられるとのこと。
 2025年4月の就任以来、それまでの販売台数拡大路線を見直し、世界各地に展開する生産拠点の閉鎖など、痛みを伴いながらもコスト削減を進め、今期は3年ぶりに純利益の計上を見込んでいる。車種も2割ほど削減を進める一方、開発期間を短縮し、電動、ハイブリッドなど複数の駆動方式を選べるようにするなど、クルマの魅力向上に努めている。自動運転についても力を入れ、ドライバー不足に苦しむ地域交通への導入も視野に入れている。
 直接ご説明を頂く中で、二十余年前にメキシコ現地法人に入社されて以来変わらぬ日産への愛情と、クルマづくりへの執念が伝わってきた。厳しい競争の中で、従業員一人一人に品質と信頼の重要性を徹底する難しさなど、自動車行政の一端を担った際の経験を伝え、話が弾んだ。
 トランプ関税が大きな費用増加要因になっていること、今や中国メーカーの技術力やスピード感に追いつくのが急務となっていることなど多くの気づきを得たが、何より「日産はこうして復活する」というメッセージをトップが積極的に発信する姿勢に強い感銘を受けた。
 成田空港は、拡張に向けて必要な土地の取得や新たな施設の計画づくりなど、様々な取り組みを行っている。そのことをもっともっとPRして、より多くの方々に利用し、訪れてもらえるよう努力を重ねなければと改めて思った。