7月の終わりに、千葉の房総に別荘を持っている人から遊びに来ないかと誘われて行ってきた。東京から高速バスで1時間半ほど行ったところに小高い丘があり、そこに別荘地がある。瀟洒(しょうしゃ)な建物が点在していて、その中にその人の家もある。
家には海を向いた側に一面の大きな窓があり、そこから浦賀水道が見える。行き交う船を見るのが楽しい。今回は見られなかったが、空気の澄んだ日には富士山も見えるという。丘を下りたところに、その人が親しくしている人がいて、農薬を使わずに畑で野菜を育てている。
また、庭ではニワトリを平飼いしている。そこから海沿いの国道を車で5分ほど南に行くとフェリーターミナルと漁港があり、その傍らに魚介類を売っている店がある。行った日の昼過ぎに畑で育った野菜を収穫し、そのあと漁港の傍らの店でタコを買った。
夕方、私を呼んだ人と畑をやっている人と私の3人で、明るいうちから海を眺めつつ酒盛りを始めた。畑をやっている人は、取れたての卵と川で釣ったアユとスイカを持ってきた。私を呼んだ人は料理が得意なので、タコをゆでて刺身にしたり、野菜をふんだんに使ったタコサラダをつくったりした。数日前から準備していたローストビーフを出し、アユを塩焼きにして、卵焼きをつくるなど、心づくしの食事をいただいた。
酒も地元の酒蔵から取り寄せた飛び切りのものを何本も出してもらい、夜中近くまで話をしながらおいしい酒と食事を堪能し、最後にスイカを食べた。幸せな夏の日だった。