名神高速道路下り線の黒丸パーキングエリア(PA、滋賀県東近江市)の売店に、映画「トラック野郎」を思わせるデコレーショントラック風の商品棚が登場し、来店者の目を引き付けている。
県内の名産品や菓子といった土産物を陳列する棚を、売店スタッフが手作業でデコトラに仕立てた。施設を管理する西日本高速道路サービス・ホールディングス(川村健一社長、大阪市北区)が、関西のサービスエリア、PAを対象に行った「夏のめっちゃええやん祭り」に合わせ、杉島了子店長、スタッフの松下めぐみさんと山本由貴さんが協力して制作し、審査員特別賞を受賞した。
黒丸PAは、下り線で混雑が激しい伊吹(米原市)、多賀(多賀町)、草津(草津市)の各PAを避けるトラックの利用も多く、トラックをテーマにしたディスプレーを思いついた。棚には運送事業者に向け「大変な状況の中 いつも暮らしを支えていただき ありがとうございます」というメッセージも添えた。
通常の棚をベースに、商品の段ボールでシャシー、車体を作り、メッキ部分や細かな装飾などは100円均一ショップの商品を上手に活用し、3人で協力して低予算で仕上げた。
松下さんは「デコトラに詳しい者は一人もおらず、インターネットで写真を探して装飾などについて調べ、できるだけリアルに仕上げようと頑張った」と話す。
車体後部の扉には、山本さんが昇り龍と宇宙に浮かぶ惑星をイメージした、実物のトラックさながらのイラストをスプレー缶塗料で描き、自ら筆を執り「明日は我が身 握るワッパに命を掛けて 男度胸の一人旅 安全第一」の文字を書き込んだ。さらに、常連客であるドライバーから譲り受けたデコトラの内装用の布を運転席に使用するといった凝りようだ。
デコトラの効果か、商品の売り上げも順調に伸びており、販売促進にも大きな効果を上げている。杉島氏は「燃料価格高騰など取り巻く環境が厳しい中、社会のインフラを支えてくださるトラックドライバーの皆さんには感謝しかない。当PAでリフレッシュしてもらい、これからも安全運転で頑張ってもらいたい」と話している。
(小菓史和)