CONPAS、罰則でキャンセル率低下 使い勝手改善 予約数が過去最多に

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関東地方整備局は10日、コンテナターミナル搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の活用を検証する「ICT(情報通信技術)を活用した横浜港コンテナ輸送効率化検討会」を開き、今後の方針を確認した。2025年度はペナルティー制度導入でキャンセル率が低下。また、8、11の両月に、原則コンパスで予約した車両のみ搬出入できる試験運用を本牧ふ頭(横浜市中区)で行い、通常の搬出入量でも混乱が起こらないことが分かった。これを受け、26年度は6ターミナルで試験を行うなど、京浜港全体への展開に向けて取り組みを進める。(田中寛之)
 17年度から試験運用を開始し、21年度から南本牧ふ頭(同区)で常時運用している。対象は搬出と搬入の実入り・空コンテナで、搬出入希望日の3営業日前の午後2時から予約を受け付ける。予約枠の前後1時間以内にコンパス優先レーン手前の予約状況確認場所に到着すると、優先して入場できる。また、船社のシステムに入力されている電子搬入票とコンパスの情報を連携させ、海上コンテナ車両がゲートに到着する前に貨物情報を照合し、手続き時間を短縮する機能もある。
 予約枠は搬入、搬出ともに1日当たり700台。25年12月末時点で運送事業者509者が利用し、このうち114者が神奈川県トラック協会の海上コンテナ部会(藤木幸二部会長)の部会員だった。
 25年5月からはペナルティー制度を導入。1カ月のキャンセルの累計が300件に達した場合、翌月の1カ月間、当日予約しかできなくなる。これにより大量予約・大量キャンセルが解消され、60~80%だったキャンセル率が30%未満に低下した。
 21年3月の常時運用開始後、予約件数は23年2月から増加傾向に転じ、25年5月にペナルティー制度を開始したことで使い勝手が改善。これにより、12月には月間予約件数が過去最多の1万1562件に達した。
 25年8、11の両月には、本牧ふ頭BC2ターミナル(同区)で、原則コンパスで予約した車両のみが搬入出できる試験運用を実施。8月は、車両が少なくなる閑散期に、システム面をメインに検証した。11月は試験期間中の1日当たりの搬入が875台、搬出は835台と、普段と同程度の状況で行ったが、大きな混乱は起こらなかった。試験期間の予約枠消化率は90%となり、コンパスでの予約によって来場時間が平準化される効果が確かめられた。
 期間中は1日に複数回搬出入を行うドライバーが増えていることも判明。コンパスを使うことで効率的に搬出入できると分かったため、今後、京浜港全体への展開を視野に入れる。
 また、25年11月には南本牧で、コンテナを積載した状態で仮置き可能な施設「オンシャーシデポ」を一時的に設置して試験。26年度も引き続き検証する。
 26年は3月2~6日、本牧ふ頭BC2ターミナルで原則予約の試験運用を実施。8月と27年2月には、南本牧、本牧BC1、BC2、D1、D4、D5の各ターミナルで新たな試験も予定しており、内容を今後検討する。